プリンタの解像度に依存しないPostScriptファイル及びPDFファイルをTeXから作る方法
最終更新: 2000年9月21日
TeXから変換されたPostScriptまたはPDFファイルがたくさんホームページ上にありますが、
多くの場合それらのファイルは特定の解像度のプリンタに合わせて作られていて、異なる解像度のプリンタで印刷したり画面に表示するとギザギザが目立ちます。特にAcrobat Readerで画面に表示すると文字がとても汚くなります。これはTeXから変換されたPostScriptまたはPDFファイルがビットマップフォントを含んでいるからです。
LaTeX2eでPostScriptまたはPDFファイルに
ビットマップでなくアウトラインフォントを含める方法を説明します。
ビットマップのComputer Modernフォントの代わりにPostScript Type 1形式のアウトラインフォントを埋め込んだPSファイルを生成します。
アスキーの日本語
LaTeX2e インストールキット UNIX版を使っている場合、
Type 1 形式のTeXのフォントは普通にインストールすれば自動的にインストールされます。しかし、Computer ModernフォントはすべてPostScriptのアウトラインフォントが埋め込まれるのに、AMSフォント(例えば白抜きの大文字アルファベットなど)はビットマップフォントが埋め込まれるという、怪しい設定になっているので注意が必要です。
以下に述べる dvips の設定を行うとすべてのフォントをアウトライン形式でPSファイルに埋め込むようにできます。
dvipskはType 1形式のフォントから実際に文書の中で使われている文字のフォント情報だけを抜きだしてPSファイルに含めますが、
dvi2ps-2.0jはフォントファイルをまるごとPSファイルに含めるので、
dvi2ps-2.0jで作ったPSファイルはとても大きくなります。そこでdvipsk 5.78-p1.4cを使った方法を説明します。
dvi2ps-2.0jを使う方法についてはこちらに解説があります。jdvi2kpsについては使っていないのでよく知りません。
角藤さんのWin32版pTeXを使っている場合
ここ
を見たほうがいいです。
Type 1形式のComputer Modernフォントは
BaKoMaのほうはType 1の規格から逸脱しているところがあってPDFLaTeXで問題が生じるので、
ここではY&Yの方のインストールを説明します。
以下の手順でY&Yフォントはインストールできます。
- CTANの
fonts/cm/ps-type1/blueskyとfonts/amsfonts/ps-type1にあるアーカイブを持って来て、そのなかにあるすべての.pfb
で終るファイルをtexmf.cnfの変数T1FONTSで示されるディレクトリに置きます。
- yandy.mapファイルをdvipskの設定ファイルpsfonts.mapがあるディレクトリに置きます。フォントと一緒にdvips用のマップファイルが置いてありますが、
lasy10フォントなどの項目が抜けていて\Boxなどを含むDVIファイルを印刷できません。
- dvipskの設定ファイルconfig.psに "p +yandy.map" という行を加えます。
- Y&Yのフォントは普通のTeXが持っているフォントの一部がありません。例えば
cmmib9などです。そこでこれらのフォントを同じ種類の違う大きさのフォントを拡大縮小して使うように設定する必要があります。
それにはCTANのmacros/latex/contrib/supported/type1cmにあるtype1cmパッケージを入れるとOKです。
また普通にコンパイルしたDVIファイルはY&Yフォントに無いフォントを使うためコンパイルできないことがありますが、このマップファイルを使うとdvipsが存在しないフォントを適当に拡大縮小して置き換えるようになります。
Y&Yが販売しているAMSフォントにはすべてのサイズのフォントが含まれています。価格は$75です。
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松本 隆太郎
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